グループレッスン(お子さん)

「瀬戸川音楽セオン」は、大人から子どもまで、幅広い年代の方々が歌を歌っています。今日は子ども達のグループレッスンがありましたが、元気という言葉がぴったり。話し声も大きく、仕草も大きく、最初から最後まで自由にのびのびとしています。通う学校は色々ですから、それぞれ学校での発声練習を教えあって試してみたり、楽器を使いたいと取り出してきたり、自分たちでやってみようと思ったことを積極的にしてみせてくれます。全体的に楽しくて仕方がないといった様子で、これほど無邪気な笑顔でいられたら、こちらも楽しくなります。

とはいっても、個性はそれぞれ。何年か通っている子、新しく仲間になった子、声が大きい子、声が小さい子、自分からどんどん発言する子、周りの様子を静かに見ている子、常に動いている子、感情に素直な子、負けず嫌いな子、完璧主義の子、歌心が飛び抜けている子、音程が取りにくい子。

のびのびしている子、遠慮がちな子、寝ようとしている子。

遊びに来てると思っている子、歌が上手くなりたいと思っている子。

歌うことで、他のことも積極的になってきたと自覚して喜んでいる子、自分の向き合わなければならないところに直面して、くじけそうになっている子。

通う年数が違えば、周りとの関係や私との関係作りもこれからですし、まだまだここにくることに抵抗があったりするのかもしれません。

学校には馴染まなかったけどここへ来ているという子もいます。本人のなかで何かが起こっていたのでしょうし、個性があると言うことだとも思います。

グループレッスンと個人レッスンは、雰囲気も内容も異なります。例えば、グループと個人レッスン両方来ている子もいますが、グループだと元気一杯動き回っている様子でも、個人レッスンに来るときにはなんだかご丁寧で、あぁ本人としてはメリハリをつけているのかなと思って見ています。グループの時には話せない学校での様子（音楽の授業で歌ったら、先生に名指しで褒められてとても嬉しかった。とか、今はこんな曲をやっているんだとか。）を良く話してくれます。どちらも楽しんでくれているようで、私も嬉しいです。

グループレッスンは音楽を通して楽しくみんなでのびのびと、個人レッスンは歌の歌い方指導や音楽を描くこと、自分と向き合うことを丁寧に進めます。

一緒に歌うことで楽しいというポジティブな感情が育ったら、音楽以外のことにも主体性を持って挑戦してみてほしい。反対に、歌っているなかで壁が見えて来てしんどいときがあっても、乗り越えていく方法はあるからがんばってみてほしい。乗り越える力がついてきたら、きっと他でもできるようになると、そう思っています。

私は音楽を通して、励まし応援していきたいと思っています。いろんな個性を持ち、得意不得意がある子ども達。それぞれの輝きをすでに持っている彼らが、10年経って、20年経ってこの音楽教室から離れていっても、大人へと成長していく姿を楽しみにしています。

こうして関わることができ、私は幸せな仕事をさせてもらっていると、レッスンの度、子ども達の顔を見て声を聞く度、感謝の気持ちになります。

ありがとう。次のレッスンも楽しみです。